ケメンチェのネックをタイトボンドで修理しました
ケメンチェのネックが折れました
これは所持楽器の一つ、ケメンチェです。

最近、ネックがヘッドのところでポッキリ折れてしまいました。

ケメンチェは最近の制作においては主戦力の一つなので痛いところです。
これ気づかなかったんですよね。ふと見たら折れていました。
ということで修理しようと思います。
マイナーな楽器はこの辺りも自己責任で運用せねばなりません。
(ちなみに、以前も一回折れてまして、その時は普通の木工用ボンドで直しました。でもおそらく真夏の気温と湿度、一定期間の弦のテンションでまた折れてしまいました。)
タイトボンド
修理方法について調べていたところ、タイトボンドというのを知りました。
DIY大国アメリカの定番の木工用ボンドだそうです。
・接着力が強力(バイオリンに使われる「にかわ」より強力らしい)
・速乾性
・乾燥すると艶消し
という特徴があるようで、まさに木工用に最適ですね。結構楽器の修理ブログでも使われているのを観ました。これでダメなら専門家に相談します。
早速Aamzonで注文してみました。

接着面の汚れを落とす
木工用ボンドは水溶性なので、水でふやかして竹串でこそげ落としました。
細かいパーツを外す
ペグや弦、駒やテールピースを外します。
魂柱が無いのでこれをやってしまっても全部自分で戻せます。

塗布して圧着する
本当は木材の接着の際はクランプで固定します。しかし、この形状のクランプが無いので根性で手で押さえることにします。

タイトボンドはキャップを上に引っ張ると封が開く構造になっています。DIY大国の製品なので合理性があるんだと思います。キャップの紛失や固着が防げるんでしょうかね?

塗布すると意外とさらっとしてます。

くっつけて、はみ出たボンドを布でふき取ります。

もともと一つの材ではないので境目はありますが、ぴったりくっついています。

手で押さえて待ちます。
接着して20分経過
手で押さえなくてもぴったりくっついています。すげえ!

まだ弦のテンションをかけるのは怖いので、丸一日待ちます。
一日半経過した
接着状況はこんな感じ。かなりちゃんとくっついています。

パーツをつけよう
いろいろなパーツをつけて、ちゃんと耐えられるか確認します。
ペグを付けます

テールピースをつけます。

真ん中の弦を張り、駒を立てます。

他の弦も締めていきます。

演奏用のチューニングくらいまで一通り張れました。びくともしません。
試奏してみましたが大丈夫そうです。

まとめ
思っていた以上にタイトボンドは強力でした。
しばらくこれで様子を見てみますね。
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